結婚式の直前に、新郎が新婦のために準備したサプライズが、話題になっている。
新郎のケリー・ターニーさんが、結婚式直前でアレンジしたサプライズは「亡くなった息子に、結婚式に出てもらうこと」だ。
(LOVE ADVENTURED LLC)
ケリーさんは、新婦のベッキーさんとアラスカ州パーマーで7月8日に結婚式を挙げた。
ベッキーさんは2015年に、当時19歳だった息子のトリソン・グリーンさんを亡くしている。トリソンさんの心臓は、別の男性に移植されたが、ベッキーさんはその男性、ジェイコブ・キルビーさんには一度も会ったことがなかった。
トリソンさんにも何らかの形で結婚式に参加して欲しいと考えたケリーさんは、結婚式の直前に、ジェイコブさんを飛行機でアラスカに来て新郎の介添人になってもらうようお願いした。
ふたりの結婚式を撮影した、写真家のアンバー・ランフィアさんが、その時の様子をFacebookページ「Love Adventured」で紹介している。
「ジェイコブ・キルビーさんは、新婦ベッキーの息子のトリソンからもらった心臓のおかげで生きています。(中略)ケリーがジェイコブをベッキーに紹介したのは、結婚式の真っ最中。参加者全員にとって感動的な場面でした。ジェイコブが式の前に、トリソンの姉妹に感謝を伝えて心臓に優しい生活をしていると話しているのを聞くことができました。彼の話とその健康的な姿に、私は心打たれました」
投稿は他のメディアでも紹介され、大きな反響を読んだ。
ジェイコブのおかげで、結婚式がさらに思い出深いものになった
ベッキーさんはニュースサイト「Babble」に、「ジェイコブがこの中にいる、とケリーが発表するのを聞いて、もう本当に驚きました。信じられなかった」「小さな女の子みたいに声を上げ、何度も何度も飛び上がりました。とにかく彼をこの手で抱きしめたかった」と語っている。
結婚式でジェイコブを見た時のベッキー。
ジェイコブを抱きしめるベッキー。色んな感情が込み上げてきた。
ジェイコブの胸の中にある、息子の心臓の音を聞くベッキー。
ブーケに添えられた、トリソンの写真。
ベッキーさんはFacebookに、結婚式でジェイコブさんに出会った気持ちをこう綴っている。
「最高のプレゼントで、人生で一番素晴らしいサプライズでした」
「トリソンの心臓を大切にしてくれてありがとう。結婚式に来てくれてありがとう」
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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