カフェで授乳した女性が店から追い出されて激怒。ネット上では物議醸す

「店員から『何も買わないのならすぐに出て行け』と心無い言葉をかけられた」

イギリス南西部のコーンウォール半島にある街、ペンザンスのカフェで、子どもに授乳した女性が店員から追い出される出来事が起こり、ネット上で物議を醸している。

The Sunによると、休暇中にペンザンスを訪れていたケイリー・ルイーズ・ライリーさんは、1歳4カ月の娘、スカーレットちゃんのベビーカーが壊れてしまい、見つけたカフェ「COSTA」に駆け込んだ。喉が渇いていたケイリーさんは飲み物を頼もうとしたが、人がたくさん並んでいたため、先に席を確保し、そこでスカーレットちゃんに授乳を始めた。

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イギリス大手のコーヒーチェーン「COSTA」
Getty Images

すると、ある店員が「何も買わないのならここから出て行ってほしい」と注意した。これに違和感を感じたケイリーさんは、「COSTA」のFacebookに苦情のメッセージを送ったという。

METROの記事に掲載されているケイリーさんのFacebookの投稿写真によると、その後、「COSTA」からケイリーさんに次のようなメッセージが返ってきた。

「ケイリーさん、ご連絡ありがとうございます。私たちは、お店に入ったお客さん全員、飲み物か食べ物をひとつ買っていただきたいと考えています。今回のような状況では、まずはお店のマネージャーに先に状況を説明してくれると助かります。その上で、あなたがお店にいてもいいかどうかは、店側の裁量次第となります」

この返事に対し、ケイリーさんは自身のFacebookで怒りを露わにした。

「『COSTA』は授乳も大丈夫という評判があったけど、実際はそうではなかった。授乳を済ませて娘を落ち着かせたら、私の好きなチャイラテを頼もうとしていたのに、店員から『何も買わないのならすぐに出て行け』と心無い言葉をかけられた」

このFacebook投稿はたちまち拡散。「店は注文してほしいのは当たり前」と店側を擁護するコメントや「店側の対応はありえない」とケイリーさんに同情する声など、様々な意見が寄せられた。

公共の場での授乳は、母親と子どもの間の「あたりまえ」の行為、という認識が海外では広がってきている。2017年5月には、オーストラリア連邦議会で、議場での授乳が実現している