北アフリカのスペイン領セウタで5月7日、税関職員が「落ち着かない」様子の女性を見つけた。彼らは、女性が違法薬物か密輸品を所持しているのだろうと考えた。しかし、スーツケースの中から出てきたのは8歳の少年だった。
イギリスのインディペンデント紙によると、税関職員は、19歳の女性が落ち着かない様子で搭乗ゲートをくぐって来たので疑わしく思ったという。そこで彼女の持っていたスーツケースをX線スキャナーに通したところ、少年の姿が映った。
BBCによると、スペインの警察がすぐにスーツケースを開け、中に入れられていた「ひどい状態」の少年を発見したと、警察当局の報道官がAFP通信に語った。少年はコートジボワール出身で、警察に対してフランス語で自分の名前がアブーであると伝えたという。
女性は少年の親族ではなかったが、スペインのカナリア諸島に住む少年の父親に金銭を支払われ、密入国を手助けするように依頼されたという。
少年の父親は、スーツケースに入れて密入国させるという手段については知らなかったと、スペインのエル・パイス紙に対して述べた。父親は家族が再開することを申請していたが、受理されなかったという。
父親は、少年が自分の息子だと認めたため、スペインで逮捕された。スーツケースを運んでいた女性は空港で逮捕された。少年は現在、赤十字の保護下に置かれているという。
エル・パイス紙によると、父親は「(息子を)カナリア諸島の私のもとに連れてきたかっただけだ」と述べてるという。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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