丹波市で関わっている地域活動の紹介 ~BOWS-CAFE(2)

こんなにまじめに、自分や他人の悩みを分かち合える場があれば、きっとすごく楽になる人が出てくるはずだなと。毎月一度ある、清流を掬って、水を飲むような爽やかな気分になる場です。
|
Open Image Modal

さてBOWS-CAFEを始めましたが、そもそも何で始めたかというところを記載しておきたいと思いました。

いわゆる混沌とした世の中だなあと思うのです。

例えば、働くことひとつ取り上げてみます。

キャリアアップとかいって、年収を必死こいて上げる働き方を礼賛するような風潮は、どこかのネット広告で示されているように、引き続き今の世の中で蔓延しているように思います。

一生懸命に働いて、人が必要だと思ってくれるものを高値で沢山売れば、利益が残り、それが自分の収入を引き上げることに(だいたい)つながります。

でも誰かが儲け過ぎだと感じると、どこかで人は妬みの気持ちが生まれ、その人がちょっとうまくいくのが腹立たしい気持ちになったりします。

自分がうまくいってない気分のとき、誰かがうまくいってるのを見ていて、自分が惨めになっていくからかもしれません。

頑張ったら人が認めてくれて、収入も上がり、幸せにしかならないと思っていても、妬ましく思う人からよく思われなかったりして陰口を言われたり、自分もまたすごく沢山稼いでいる今の状況から、状況が悪くなることを不安に思って、1円でも多く稼がないとという気持ちで、どこまでいっても気が気じゃない人もいるかもしれません。

年収が上がってしまったばっかりに、今の立場が楽じゃないのに、ツライとも言えないけど我慢我慢という人もいるかもしれませんね。

いやー、ホントなんなんでしょうねーと思ってしまいます。

なんでそんなに不安がなくならないの?

どこまでいったら僕らは幸せになるの?

てか、幸せってなんだよ?

生きている意味なんてあるのか?

存在って、なんだ?

死ぬのって怖いって、臆病かな。

生きているのが楽しくない。

てか、生きるのって楽しいのか?

そんな感じで、みんな悩んでませんか。

で、そんなことを居酒屋で話したとしたらですよ。

「オマエ、大丈夫か?良い(精神)病院紹介してやろうか?」

「あ・・・、うん。そう!へえー!(意味わかんねえ!!)」

なんて言われるんじゃないかと思って、また不安になるなんてことあるんじゃないかと思うんです。

でも、本当に話さなくていいのかな、ソレ。

なんだか「死生観」について率直に話せる機会が少な過ぎないかと思うのです。

そんなことを墓石屋さんと一緒にお坊さんにお伝えしたら、「そうなんです。最近ほんとに寺離れが大変なんです。」とお聞かせ下さり、「だったら場を作っちゃいましょう!」ということで、それじゃあ来月からってことで、とすぐ次月に出来ちゃったのがBOWS-CAFEです。

それでもう3年目に入っちゃったんだから、立派なものです。

最初は興味本位やお坊さんに一言もの申したい方々が集まり、30人超。

でも、徐々に減っていって、3ヶ月目に参加者が6名になって、すごく密度の濃い話をしてから長く続くイメージが湧きました。

こんなにまじめに、自分や他人の悩みを分かち合える場があれば、きっとすごく楽になる人が出てくるはずだなと。

毎月一度ある、清流を掬って、水を飲むような爽やかな気分になる場です。

続く