エネルギーのかたまりで、授業中なかなかじっとしていられない子供たち。そんな子供たちのエネルギーをうまく発散させる効果がある、といわれる道具が話題になっている。
話題の発信源になったのは、アメリカ・アーカンソー州の都市グラベットにある小学校4年生のクラス。グラベットで公立学校広報をしているベッキー・ランゲルさんは、そのクラスを訪れた時に2つのことに気付いた。
一つは、そのクラスの生徒たちががとても静かに本を読んでいたこと。
もう一つは、生徒たちの机の脚の間に貼ってある、太いバンドだ。ランゲルさんは生徒たちがそのバンドを使う様子を動画撮影し、グランベット公立学校のFacebookページに投稿した。
投稿された動画は大きな反響を呼び、あっという間に10万回以上シェアされた。
担任のジェニファー・メリマンさんによると、「バウンシー・バンド」という名前のこのバンドがあると、生徒たちは授業中に、脚を伸ばしたり動かしたりすることができる。メリマンさんはバウンシー・バンドについてリサーチをし、生徒たちに役立つと思って導入したそうだ。資金450ドルは、公立学校のために寄付を募る団体「Donors Choose」を通して集めた。
1カ月半後、メリマンさんは生徒たちの変化に気付いたという。生徒たちは以前より授業に集中するようになったそうです、とランゲルさんはハフィントンポストUS版に語った。
バウンシー・バンドのウェブサイトには、この製品が「不安な気持ち、エネルギー、退屈、フラストレーションを健康的な方法で解消し、能動的な学習を促進する」と書かれている。
ランゲルさんは、授業中バンドを使って体を動かしている生徒がいた一方で、静かに足を載せているだけの生徒や全く使っていない生徒もいることに気付いた。
バンドのいいところは、それぞれ自由に、使う・使わないを選べるところ、そして体を動かしたい生徒がバンドを使って自由に動いても、授業の邪魔にならないところだとランゲルさんは感じている。
「体を動かしていても、机の下なら気になりません。音も立たないし、邪魔をせずに体を動かせるのです」
メリマンさんの生徒たちの変化は、他のクラスの先生たちにも影響を与えている。自分のクラスにもバンドを設置するため、メリマンさんの同僚の先生たちもDonors Chooseで資金集めを始めたそうだ。
ハフィントンポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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