ロンドンの街角に巨大なおっぱいが出現 その意図は?

「その偏見が、女性に制圧をかけていることに気づいて欲しいのです」と企画者。
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イギリスのロンドンに、突如巨大なおっぱいバルーンが出現した。
エイプリルフールのジョークではない。重要なメッセージが込められているのだ。

イギリスの母の日である3月31日の朝、様々な大きさ、形、色の巨大おっぱいバルーンがロンドン市内に5つ設置された。

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ロンドンに出現したおっぱいバルーンの1つ
TOM NICHOLSON

実はこれは、公共での授乳や搾乳に対する偏見を払拭するためのキャンペーンの一環。

企画をしたのは、フェムテック(女性の課題を解決するためのテクノロジー)企業、Elvie(エルビー)。CEOのターニャ・ボーラーさんは、「#FreetheFeedキャンペーンは、授乳や搾乳を公共ですることに恥や制約を感じる女性たち、そして彼女たちの為に立ち上がりたい全ての人々に参加してほしい」と話す。

「この巨大なおっぱいに多くの人は眉をひそめるでしょう。ですが、まさにその偏見が女性に制約をかけているということに気づいて欲しいのです」

この新たなキャンペーンは、授乳や搾乳する女性たちに「いつどこでも、安心して心地よく」感じられるよう応援し、イギリス国民にもそれを支援して欲しい、というメッセージが込められている。

残念ながら、公共での授乳や搾乳に対しての偏見はまだ多い。

今年初めにイギリスで行われた調査では、職場で搾乳する約3分の1の女性が、心地よい場所とは言えないトイレで搾乳しなくてはいけなかった、という結果が出た。その結果、3割の女性が搾乳するミルクの量や感染症、不安などの問題が起き、予定より早く母乳育児を中断する結果になった、という。

ロンドンに出現したこのおっぱいバルーンが、授乳に関する気まずい会話を標準化し、活発にすることが望まれる。

ハフポストUK版の記事を翻訳、編集しました。