他人の目が気になって、自分の体にコンプレックスを抱いたことはありませんか。
鏡に映る自分の姿を見るのが怖くて、体と向き会うことから目をそらしたことはありませんか。
20〜30代の女性500人を対象としたある調査で、「あなたは自分の体型に満足していますか?」との質問に、「満足している」と答えた人は1割未満でした。体に自信がなくて、悩んでいる人はたくさんいます。
ハフポスト日本版「Ladies Be Open」では、自分の体と真剣に向き合おうとしてきた4人の女性に「自分の体にまつわるストーリー」を聞きました。彼女たちは、いま、どんな言葉で自分の体を語るのでしょうか。
STORY OF
MAMI ENDO (24)
会社員
——自分の体について意識したのはいつ?
あんまり体について意識して生きてこなかったんですが、中学生の時に勉強ができなくて他のことで自信をつけたいと思い、ダイエットを始めたらやめられなくなって摂食障害になりました。
——なんで痩せたいと思ったの?
今となってみれば、自分に自信がなかったのかなって思っています。
周りがダイエットしなきゃとか、痩せていることにステータスを感じている人が多かったんです。
小学校の時から「昨日ケーキ食べすぎちゃった。太っちゃった。痩せなきゃ」という会話が当たり前でした。「太ったら痩せる」が普通のことだったんです。
ダイエットすることで「きれいになってかわいくなったね」って認められる学校や社会の風潮があって、そこに自分も影響を受けたんじゃないかなって思います。
——実際に痩せたらどう思った?
身体を変えたところで、ずっと自信のない自分のままだったし、体力的にも落ちてくるから、ふさぎこんでいくし、全然いいことがなかったです。
身体を変えたところで、何も満足できなかった。
——今から、振り返ってみると...
何か行動を起こす時に、なんでそれをするの?ということをもっと深く考えていればよかったなって思います。
例えば、「受験勉強がうまくいかない。だから痩せよう」っていうのは、どう考えてもおかしいじゃないですか。でもその時の私にとって、意味が通じたんです。
その時に受験勉強がうまくいかない理由を深く考えていれば、痩せるのではなく、さっさと勉強しろという結論になったのではないかと思います。
——何か自分がコンプレックスに思ってしまうようなことを他人から言われたことはある?
胸については言われますね。私は胸が小さい方なんですけど、こうちらっと見られて、「小さいね、注射した方がいいんじゃない?」って言われて、「うるさい」って思いました。
なぜ、「うるさい」と思うかというと、胸が大きいとか小さいとかで、自分自身が価値判断されているような気がして、それがすごい嫌でした。それでもあまりに言われすぎるから、コンプレックスに思ったことはあります。
——自分の体で好きなところはどこ?
耳です。めっちゃ耳いいんですよ。人の聴こえない音も聞こえます。
耳たぶ小さめで、イヤリングが似合うので結構好きです。
自分の好きなところに、自分に好きなものをつけると、いいじゃんって!
——自分の体を他の人とよく比べる?
今は全然ないです。比較されることはあります。「うるさいな」って思ってます。
——見た目や体型に悩んでいる人たちにメッセージをください
変わらなきゃいけない理由はなぜって考えてみて欲しいです。
それは自分の体験を振り返ってもそうだし、私たちって日々周りに「変われ」「成長しろ」って言われているように感じるんですけど、それってあなたに合っているのかを問い直してほしい。
それを言われ続けるのは不健康で、もっと楽に生きていいんじゃないって思います。
STORY OF AYAKA NASUNO
STORY OF YUMENO SASAKI
STORY OF SAORI KASHIMA
ハフポストでは、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。
女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。
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