エリザベス女王が2人の旅行者をからかった話が「素晴らしいユーモア」と今再び話題に

ハイキング中、アメリカ人旅行者に「女王にあったことがありますか」と聞かれたエリザベス女王。「私はありませんが…」
Open Image Modal
即位70周年記念式典に出席したエリザベス女王とジョージ王子(2022年6月5日)
Chris Jackson via Getty Images

イギリスのエリザベス女王が現地時間の9月8日、96年の生涯を閉じた。

多くの人がその死を悲しみ、追悼メッセージがSNSに投稿される中、女王の人柄を伝えるあるエピソードが再び注目を集めている。

それは、6月に開催された女王の即位70周年記念式典で、元ボディガードのリチャード・グリフィン氏がスカイニュースに語った思い出だ。

エリザベス女王の死が伝えられた後、インタビュー動画が再びSNSに投稿され、反響を呼んでいる。

「女王に会ったことがありますか?」と聞かれ…

グリフィン氏がスカイニュースに語ったのは、バルモラル城があるスコットランド・アバディーンシャーで、女王のハイキングに付き添った時の出来事だ。

ハイキングの途中、エリザベス女王とグリフィン氏は、アバディーンシャーを訪れていた2人のアメリカ人旅行者に出会った。

グリフィン氏は「女王はいつでも、足を止めて『こんにちは』と挨拶します」「そして立ち止まった時から、彼らが女王だと気づいていないことは明らかでした」と回顧する。

2人の旅行者は女王と立ち話を始め、「この近くに住んでいるのか」と尋ねた。

すると女王は「私はロンドンに住んでいますが、この丘の反対側に別荘があるんです」と答えたという。

さらに、旅行者の1人に「この場所を訪れてどれくらい経つのか」と聞かれた女王は「幼い頃からですから、80年以上になります」と伝えた。

それを聞いた旅行者は「80年も来ているのなら、女王に会ったことがあるのではないですか?」と質問。

すると女王はすぐさま「私はありませんが、ここにいるディッキー(グリフィン氏のニックネーム)は、よく彼女にあっていますよ」と答えた。

その言葉を聞いた旅行者は、今度はグリフィン氏に「女王はどんな人か」と質問。

グリフィン氏は女王に話をあわせて「時々不機嫌になることもありますが、愛すべきユーモアのセンスを持った方ですと答えました」と振り返る。

女王が旅行者を撮影

このやりとりの後、旅行者はグリフィン氏の体に手を回して女王にカメラを手渡し、写真を撮ってほしいと頼んだ。

女王が応じると、今度はグリフィン氏に女王と一緒の写真を撮ってもらい、去っていった。

旅行者たちが遠ざかった後、女王はグリフィン氏に「撮った写真をアメリカの友人に見せるところを、こっそりのぞいてみたい。私が何者かを、誰かが教えてくれるといいのだけれど」と伝えたという。

SNSでは多くの人たちがこの動画をシェアしており、「この話、とても好き」「素晴らしいユーモア」「元気付けられる」などのコメントが投稿されている。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

―――

ひとりひとりが、サステナブルな地球環境の中で、自分らしく生きていくためにーー。

ハフポスト日本版は「SDGs」「多様性」「働き方」の三つのテーマを大きな柱としています。時事ニュース、企画特集や個人の声を拾い上げるオピニオンなど多様な記事を発信し、ハフポストの記事から会話を始めること、多くの関係者と協力しながら社会問題を解決することを目指していきます。