寝台特急「ブルートレイン」が2015年度末までに全面廃止される見通しであることが、11月7日に判明した。2014年3月のダイヤ改正で「あけぼの」(上野〜青森)が姿を消し、「北斗星」(上野〜札幌)は2015年度末の北海道新幹線の開業に合わせて、同年度中に廃止される方向だ。半世紀以上に渡って鉄道ファンの人気だった青い寝台列車も見納めとなりそうだ。47NEWSが以下のように報じている。
関係者によると30年以上使用している客車24系の老朽化が進んでいることや、新幹線、航空機といった高速の交通機関との競争で乗客が著しく減少しており、存続が難しくなった。
(47NEWS『「ブルートレイン」全面廃止へ 「あけぼの」来春「北斗星」も』2013/11/07 02:00)
コトバンクによると「ブルートレイン」とは「青い塗装の客車を機関車がけん引する寝台専用列車の愛称」のこと。由来を次のように解説している。
ブルートレインの愛称は、1958(昭和33)年に「あさかぜ」に投入された新型客車「20系」に端を発する。車体を濃いブルーで塗装し、アイボリーのラインをまとった斬新なデザインが人気を呼び、いつしか「ブルートレイン」と呼ばれるようになった。それまでの国鉄車両にはない冷暖房完備、食堂車やA個室寝台を連結した豪華な設備から、“走るホテル”ともうたわれ人々のあこがれの的でもあった。
(ブルートレイン とは - コトバンク)
「走るホテル」と呼ばれた憧れの列車も、新幹線の充実や航空運賃の低価格化で利用者減少に歯止めが掛からず、ここ数年で「はやぶさ」(東京〜西鹿児島)「富士」(東京〜大分)など、次々と廃止が決まっていた。ネット上では、ブルートレインの消滅を惜しむ声が続々と寄せられている。
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