従来の超音波臨床イメージングでは、本質的な回折限界のために、よくてもサブミリメートルスケールの分解能しか得られない。C Erricoたちは、超高フレームレートの超音波イメージングに基づく新しい手法を示している。この手法は深部での分解能が十分高く、微小血管系の全器官マッピングが可能である。
基本的な技術は、超解像局在光学顕微鏡法に類似しており、サブ波長造影剤(今回は、血管系に不活性ガスのマイクロバブルを静脈注射した)からの過渡信号の高速追跡に基づいている。著者たちは、生きたラットの脳微小血管系の画像を再構築することによってこの手法を実証している。
Nature527, 7579
2015年11月26日
原著論文:
doi:10.1038/nature16066
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