イギリス・ロンドンのロンドンシティ空港で9月6日、アメリカで黒人男性が警官に殺害された一連の事件に抗議する「黒人の命だって大切だ」(BLM)を名乗る活動家グループ「BLMUK」が滑走路を占拠し、全便の離発着が停止した。空港は、その後運航が再開された。
午前5時40分、警察は9人の活動家が飛行機の駐機場に侵入しているとの通報を受け、東ロンドンのシティ空港に向かった。
BLMUKが、駐機場から写真を投稿した
活動家たちは、「黒人に対するイギリスの環境に抗議するため」滑走路を占拠していると声明を出した。
警察は7人の活動家を逮捕したが、退去させた残り2人の活動家の行方については公表されていない。
警察は6日朝早くに、現場に駆け付けた
この抗議活動とほぼ同時に、グループから声明が発表された。「現在の人種差別に満ちた危機的環境の中では、黒人は真っ先に死ぬ。真っ先に飛ぶことはない。この活動は、イギリス内、そして世界の黒人の命に及ぼすイギリスの影響に焦点を当てるために決行された」
少なくとも9人の活動家が滑走路を占拠した
ニューヨーク、フランクフルトからの便も含め、多くの便が代替の空港に向かった。ダブリンやエジンバラ行きの出発便は欠航となった。
報道によると、活動家たちは、ボートを使ってロイヤルドックスを渡り、警備員のいるところを避けて駐機場に侵入したという。
BLM活動家は、三脚に鎖で自分たちを繋いでいた
警察は、違法にエアサイドに入り、ロンドンシティ空港の規則に違反したとして、不法侵入罪で7人を逮捕した。
空港のスポークスマンは「活動家の空港侵入により、現在、当空港では、すべての航空便に影響が出ている。警察が現在現場に入っている」と述べた。
ロンドン・シティ空港で全ての発着便が足止め
ロンドンシティ空港の悪夢。抗議グループが滑走路を塞いだ。ブリティッシュ・エアウェイズの離陸便はひとつを除いて全て運航しているようだ。
これまでもBLMUKはロンドン・ヒースロー空港外で交通を停止させたことがある。8月、イギリスの各地で似たような抗議運動を行っている。しかし、彼らの主張に整合性がなく、占拠したメンバーが全員白人だったことから疑問の声も上がっている。
ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。
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