タピオカミルクティーで琵琶湖を満杯にできるか? 真面目に計算してみた。

2019年の上半期に日本に輸入されたタピオカは過去最高の4471トン。果たしてこれで、琵琶湖を埋めつくすことができるのだろうか……。
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タピオカの輸入量が急増している。 

東京税関大阪税関によると、乾燥タピオカの輸入量は以下の通り。

※グラフが見られない人はこちら

2018年は2928トンだったのに対し、ブームが巻きおこった2019年は上半期だけで4471トン。統計を取り始めて以来の「タピオカ人気」が裏付けられた。

ちなみに、乾燥タピオカはお湯で茹でるなどし、我々が飲んでいるモチモチのタピオカとなる。他にもタピオカ粉などからも作れるが、東京税関によると、集計しているのはあくまで乾燥状態のものだ。

この数字を目にした編集部員がボソッと呟く。

「これって、ミルクティーにしたら琵琶湖が埋まるんじゃないか?」

滋賀県民の皆様にはごめんなさいするとして、確かに気になる。そこで、あくまで乾燥タピオカが元になるが、どの程度のものなのか計算することにした。

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琵琶湖
EPA=時事

■タピオカミルクティー何リットル分?

最新のタピオカ輸入量は4471トン。1トン=1000キログラムだから、キロ換算するとこうなる。

4471×1000=4471000(キログラム)

問題は1キロの乾燥タピオカが、どの程度のタピオカミルクティーになるかだ。

ここで、タピオカを販売する事業者の公式サイトが参考になる。

 それによると、茹でる前のタピオカを使用すると「3キロで約150杯分」だという。単純に割れば1キロは約50杯ということになる。

ここから、次のことがわかる。

タピオカ4471000キロ×50(杯)=223550000(杯)

2億2355万杯。気が遠くなる。国民一人あたり2杯近くタピっている計算になる。

同じサイトによると、タピオカミルクティーの標準は360ccのカップを使うという。今回は、カップ一杯に詰められている場合を考える。

すると、2019年上半期に日本で飲まれたタピオカミルクティーの総量がわかる。

0.36(リットル)×223550000(杯)=80478000(リットル)

あくまでアバウトな計算に過ぎないが、8047万8000リットルものミルクティーを飲みきったということだ。

さて、琵琶湖と勝負する時がきた。すでに結果が見えているような気もするが...

琵琶湖の貯水量:27兆5000億リットル

敵うはずがなかった。琵琶湖は偉大だった。上半期の総ミルクティーの34万倍にも及ぶ水量だった。

そんな時、別の編集部員が呟く。

「25メートルプールなら、結構入るんじゃないか...?」

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プールのイメージ写真
時事通信社

筆者もそろそろ真面目に仕事をしたいのだが、聞かれたからにはしょうがない。

一般的な25m×8コース(1コースの幅を2mとする)のプールは、深さの平均を1.2mとした場合、25×16×1.2=480。

これは立方メートルなのでリットル換算すると48万リットル。

つまり、日本人の飲んだタピオカミルクティーでは...

80478000÷480000=167.6625

25メートルプール約167個を埋め尽くす計算になる。

しかし、プールを埋め尽くすタピオカミルクティーは、なんというか全然映えないし、インスタに投稿しようものならフォロワーが減りそうだ。

知ったところでなんの役にも立たない雑学だが、もし身近にまだ夏休みの自由研究に手をつけていない小学生がいたら、そっと教えてあげるのもいいかもしれない。