ビットコイン125億円分、持ち主がFBIになる可能性も。処分はどうする?

犯罪者から押収された時価28億円相当のビットコインの行き先は――。違法薬物密売サイト「シルクロード」を摘発した影響で生じた、所有者不明のビットコイン、2700万ドル(約28億円分)がアメリカ連邦捜査局(FBI)に押収された。

犯罪者から押収された時価28億円相当のビットコインの行き先は――。違法薬物密売サイト「シルクロード」を摘発した影響で生じた、所有者不明のビットコイン、2700万ドル(約28億円分)がアメリカ連邦捜査局(FBI)に押収された。ロイターIndependentが報じている。

ビットコインは1年で取引価格が100倍以上に高騰。その後、中国当局の規制で半値になるなど、価格が乱高下している。国家の裏付けのない仮想通貨に対して、各国政府が対応に翻弄される中、押収したビットコインをFBIがどう処理するのか。現在のところ、結論はまだ出ていない。

米連邦ニューヨーク南部地区検察局のプリート・バーバラ検察官のスポークスウーマンは、政府が押収したビットコインの処理について検討を続けていると明らかにした

(ロイター「FBIによる違法薬物サイト摘発、押収したビットコインの売却方法に注目集まる」より 2014/01/21 12:44)

しかし、問題はそこではない。イギリスのIndependentによれば、摘発された「シルクロード」の首謀者、ロス・ウルブリヒト容疑者は14万4000ビットコイン、およそ125億円相当のビットコインを持っていることが明らかになった。これがFBIに押収されると、ビットコインを作ったとされる「サトシ・ナカモト」に次ぐ、多額の保持者になるという。

各国政府が警戒する仮想通貨の最大の持ち主が、FBIになる可能性がある、という皮肉。そして、FBIが市場でビットコインを売却すれば、事実上アメリカ政府がビットコインの取引をすることになる。今後のFBIの対応に注目が集まっている。

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