大手電機メーカーのNECが、子会社でインターネット接続サービスを手がける「NECビッグローブ」を売却する方針を固めた。売却先は「日本産業パートナーズ」という国内の投資ファンド。インターネット接続サービスの再編に繋がる可能性が出ている。1月21日、朝日新聞デジタルが次のように報じた。
売却額は700億円前後で、3月末までに合意することをめざす。ビッグローブは業界4位で、約300万人の会員がいる。ただ、固定回線を使うネット接続サービスは、スマートフォンの普及で新規契約が伸び悩んでいる。日本産業パートナーズは買収後、富士通系の「ニフティ」やソニー系の「ソネット」とも提携の可能性を探る見込みだ。
(朝日新聞デジタル「NEC、ビッグローブ売却へ 契約伸びず投資ファンドに」2014/1/21 10:47)
NECは赤字体質が続いており、「2013年度内の売却を検討している」と以前から報道されていた。MSN産経ニュースの記事では以下のように書かれていた。
NECは、平成25年3月期連結決算の最終損益で3年ぶりに黒字を確保したものの、赤字体質からは完全に抜けておらず、財務面で何らかの手を打つ必要があると判断。主力事業との相乗効果が薄れているビッグローブ売却を事業整理の候補に挙げた。
(MSN産経ニュース「NEC、ビッグローブ売却検討 月内に1次入札も」2013/10/10 19:07)
【訂正】当初の記事では「ビッグローブは赤字体質が続いており」と書いてありましたが、正しくは「NECは赤字体質が続いており」です。お詫びするとともに、訂正いたします。(2014/1/22 12:00)
また、一段落目で「『NECビッグローブ』に売却する方針」とありましたが、正確には「『NECビッグローブ』を売却する方針」です。こちらも訂正いたします。(2014/02/05 15:30)
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