広島に人類史上初めて核兵器が落とされてから、8月6日で70年。街を焼き払い、大勢の犠牲者をだした原子爆弾の威力は今も語り継がれているが、70年の間に核兵器は信じられないほどの進化を遂げている。
理由の一つは冷戦だ。アメリカとロシアの間で激しい核兵器開発競争が起こって、様々な核兵器や核爆弾が作られた。しかしそれらは強力すぎてもはや現実の戦争では使えず、兵器というよりも力を誇示するための手段として使われた。
70年で核兵器の破壊力がどれほど大きくなったかを、アーティストのマクシミリアン・ボーデ氏が作ったインフォグラフィックが、私たちに一目で理解させてくれる。
広島に投下された原子爆弾の破壊力は15キロトンだった。これに対して、アメリカ海軍の原子力潜水艦に搭載されているトライデント・ミサイルが運べる核弾頭は、平均で100キロトン前後と言われている。ちなみに、1970年代に旧ソビエト連邦が作った史上最大の水素爆弾「ツァーリ・ボンバ」の破壊力は5万キロトンだ。
インフォグラフィックは、1キロトンの爆発力を「赤い四角1つ」で表している。終わりに到達するには根気づよくスクロールし続けなければいけない。
・広島に投下された爆弾「リトルボーイ」15キロトン
・長崎に投下された爆弾「ファットマン」21キロトン
・1952年にマーシャル諸島での核実験で使われた「アイビーキング」500キロトン
・アメリカが冷戦時代に開発した「B53」9000 キロトン
・1954年にビキニ環礁での核実験で使われた「キャッスルブラボー」15,000キロトン
・史上最大の水素爆弾ツァーリ・ボンバ50,000キロトン
また、現在地球上にどれほど多くの核爆弾が存在するかを表したインフォグラフィックを紹介するウェブサイト「Howmanybombs.com」もある。このインフォグラフィックを見るための長いスクロール動作からも、世界中の核兵器の数の多さを感じることができる。
この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:水書健司/ガリレオ]
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