アメリカのバイデン大統領は5月24日、テキサス州ユバルディのロブ小学校で起きた銃乱射事件について記者会見を開き、銃規制を訴えた。
この事件では、これまでに19人の児童と2人の大人が死亡が確認されており、犠牲者数は2022年に起きた銃撃事件で最多となった。
バイデン氏はスピーチで「国として、私たちは問わねばなりません。私たちはいつ銃規制反対団体を拒否するのでしょうか。心の中で必要だとわかっていることを、いつ実行するのでしょうか」と呼びかけた。
アメリカでは、10年前の2012年に起きたコネチカット州サンディフック小学校銃乱射事件で、26人が犠牲になった。
大統領は、それ以降学校で900件を超える銃撃事件が発生したと述べ「もううんざりです、私たちは行動しなければいけない」と訴えた。
また、ロブ小学校銃乱射事件容疑者が18歳の高校生だったことについて「18歳の少年が銃販売店で銃器を買える状況は間違っている」と指摘し、銃販売の規制を強く求めた。
バイデン氏はこの事件の直前、韓国と日本を訪問している。その機中で「世界の他の国でも、アメリカと同じようにメンタルヘルスや家庭内暴力の問題があるにもかかわらず、なぜ頻繁に銃撃事件が起きないのか」を考えたという。
「一体なぜでしょう?なぜ、私たちはこの大虐殺の中で生きようとするのでしょうか?なぜこんなことが起き続けるのでしょうか?」
「銃規制反対活動を拒否する、私たちの勇気と強さはどこにあるのでしょうか?痛みを行動に移す時です。この国のすべての親や市民のために、選ばれた議員全員が行動すべきだということをはっきりさせねばなりません」
バイデン大統領のツイート:国として、私たちは問わねばなりません。神の名にかけて、私たちはいつ銃規制反対団体を拒否するのでしょうか。神の名にかけて、心の中で必要だとわかっていることを、いつ実行するのでしょうか。もううんざりです。私たちは行動しなければいけません。
バイデン大統領自身は、事故と病気で2人の子どもを亡くしている。
スピーチでは子を失う痛みについても触れ「魂の一部がもぎ取られるようです。胸にポッカリと穴があいて吸い込まれ、這い出すことができなくなる」と語った。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。