元連邦下院議員で、テキサス州知事選に立候補している民主党のベト・オルーク氏が8月10日、選挙集会で起きた笑いに強い言葉で反応した。
オルーク氏はこの日の集会で、5月に起きたテキサス州ユバルディの小学校乱射事件に言及。
この事件では、19人の児童と2人の教師が犠牲になった。また、18歳になったばかりの容疑者は、「アサルト・ウェポン」と呼ばれる殺傷能力の高いライフルを合法的に購入していた。
オルーク氏が、銃は元々戦場で使うために作られたもので、、それが子どもたちを殺すために使われたと説明していると、会場にいた共和党グレッグ・アボット知事の支持者から、笑いが起きた。
それを聞いたオルーク氏は話を中断。笑った相手を指差して「あんたにとっては面白いんだろうが、マザーファッカー(クソ野郎)、私にはちっとも面白くないんだよ」と叫んだ。
「マザーファッカー」は相手を強く侮辱する言葉だ。特に政治家が公共の場で使うのは全くふさわしくないが、会場からはオルーク氏に大きな拍手が起きた。
さらに、SNSでも「このメッセージを完全に肯定する」「ユバルディ銃乱射への笑いに対する反応としてふさわしい」「この言葉を使って、おばあちゃんから称賛を得られる政治家は他にいない」など、オルーク氏を支持するコメントが多数投稿されている。
銃規制を訴えてきた政治家
7月に発表されたテキサス州知事選の世論調査では、オルーク氏はアボット氏に5ポイント差まで詰め寄っている。
オルーク氏は長年銃規制を訴えており、ユバルディの小学校銃乱射事件後の記者会見では、壇上のアボット知事や共和党議員らの前に進み出て「あなたは何もしていない。あなたたち全員が何もしていない」と批判した。
オルーク氏は退出を求められたものの、会場を去る直前には「これはあなたの責任だ」「変化を起こすための選択をしなければ、こういったことは起き続ける。この州の子どもたちのために、誰かが立ち上がらなければいけない。さもなくば彼らは昨日のユバルディの子どもたちのように、殺されるだろう」と訴えた。
10日のイベントの後も、オルーク氏はTwitterで銃規制の実現を訴えている。
オルーク氏のツイート:ユバルディの親たちは、他の家族が自分達と同じ経験をしないために、銃暴力に対する行動を求めている。知事として、私は彼らとそれを実現するつもりだ
オルーク氏のツイート:私にとって、ユバルディの家族たちに正義をもたらし、事件が二度と起きないようにすることより深刻な問題はない
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。