11月9日。冷戦時にベルリンの街を東西に分け隔てていた壁が崩壊してから、25年を迎えた。今は、旧東ドイツ地区も、旧西ドイツ地区も自由に出入りができる。しかし、夜のベルリンを捉えた宇宙からの写真には、今でも見えない壁が生き続けていることを教えてくれる。
かつて壁があった場所を境に、灯りの色が違って見える。西ベルリンではガス灯が、東ベルリンでは、ナトリウム灯が主に使われているからだという。
当時、周囲を壁に囲まれた西ベルリンでは、東側に依存していた電力の供給が止められた場合に備えて、ガス灯が多く設置されたのに対し、東ベルリンでは、電力の供給に不安がなかったため、ナトリウム灯が設置されたということです。
ドイツ連邦統計局によりますと、去年の失業率は旧西ドイツの地域が6%なのに対し、旧東ドイツの地域では10%余りと、大幅に高くなっています。
また、平均の給与所得でも、東が西よりも25%程度下回っていて、かつての東西の分断が今の地域の格差にもつながっています。
(宇宙から見たベルリン分断の名残 NHKニュース 2014/11/10 13:08)
この写真は2013年4月、NASAの宇宙飛行士クリス・ハドフィールドさんが国際宇宙ステーションから撮影された。
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