冬季オリンピックでのジャマイカは、ボブスレーだけではない。
ベンジャミン・アレクサンダー選手は2月13日、冬季オリンピックに出場したジャマイカ初のアルペンスキー選手となった。
Eurosportsによると、吹雪の中行われたレースを見事完走したアレクサンダー選手はカメラに向かい、メッセージを発信した。
「これ(レース)は、スキーに向いてないと思っている人、全てに向けてだよ。子どもたちをもっと早くウィンタースポーツに参加させるんだ。ゲームを変えよう。ありがとう。疲れたよ。マッサージとビールが必要だ」と話したという。
アレクサンダー選手はイギリス生まれの38歳で元DJ。初めてスキーをしたのはたった6年前、32歳の時。さらに真剣なトレーニングを始めたのは約2年前だという。
それにも関わらず、悪天候のため多くの選手が途中棄権した中、アレクサンダー選手は見事完走した。
トップのスイス選手から69.17秒遅れて総合46位のフィニッシュとなったが、40人以上の選手が途中棄権していた。
「世界トップクラスの選手の一部よりも良い結果を残せた」と彼はBBCに語った。
冬季オリンピックではボブスレーチームで有名なジャマイカ。今回は24年ぶりに男子4人乗りボブスレーチームが出場している。
ジャマイカのボブスレーチームは、1988年のカルガリー冬季オリンピックに初出場し、1993年にはその実話を元にした映画「クール・ランニング」が大ヒットした。
アレクサンダー選手は自身のレースについて「クール・ランニング」の物語の続きとした上で、着用したスキーウェアも映画を意識したと述べている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。