「スタンド・バイ・ミー」などの世界的ヒット曲で知られるアメリカのR&Bシンガーのベン・E・キングさんが4月30日死去した。76歳だった。死因は明らかになっていない。ハフポストUK版などが報じた。
キングさんは1958年にコーラスグループ「ドリフターズ」にリードシンガーとして参加し、「ラストダンスは私に」「ダンス・ウィズ・ミー」「ディス・マジック・モーメント」などのヒット曲を飛ばした。1960年にソロとなり、61年に発表した2枚目のシングル「スタンド・バイ・ミー」がR&Bチャートの1位、全米チャートのトップ5に入る大ヒットとなった。
1986年には、スティーブン・キングの短編小説を原作にした映画『スタンド・バイ・ミー』(ロブ・ライナー監督)の主題歌としてリバイバルヒットし、全米チャート10位内に入ったほか、全英チャートで1位を獲得した。
「スタンド・バイ・ミー」はジョン・レノンはじめ、多くのアーティストにカバーされている。
2000年にポール・マッカートニーやジェームス・ブラウンと共演するベン・Eキング。画像にはブライアン・ウィルソンやハンソンの姿も見える。
イギリスの新聞「ガーディアン」によると、2013年のインタビューでキングさんは「スタンド・バイ・ミー」について「ヒットさせようとしたわけではなかった」と語った。名プロデューサーだったジェリー・ウェクスラーですらこの曲の魅力を分かっていなかったという。「彼はこの曲が嫌いだった。だって、スタジオの収録に時間がかかったし、金がかかるオーケストラを使っていたからね」
朝日新聞デジタルによると、キングさんは大の親日家として知られ、「日本は第二の故郷」と語っていた。東日本大震災があった2011年の秋には来日公演をしたほか、日本向けに発売されたアルバムで坂本九の「上を向いて歩こう」を日本語でカバーした。
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