アメリカ・モンタナ州のホテルに思いがけない「宿泊客」がやってきた。
ホテルが9月2日に公開した動画に映っていたのは、真っ黒なクマだった。
クマは女性用トイレの窓から侵入。洗面台をベッドにして、のんびりとくつろぎ出した。
助けを求める電話を受け、現場にかけつけた野生動物などを担当する州の公的機関によると、熊はとても快適そうで、去る気配を見せなかったという。
その後、精神安定剤を打たれたクマは、眠った状態で外へと運び出された。
ホテルが公開した動画には、体の力が抜けて、脚が伸びきった状態で運び出されるクマを、宿泊客とみられる人たちがカメラに収めようとする様子も映っている。
被害の報告はなく、クマにも怪我はなかった。クマは離れた場所で自然に戻される予定だという。
ホテルの責任者はCNNの取材に対し、「クマは窓が高すぎて自力で戻ることができなかったが、この場所は彼にとってとても快適だったようだ。冷たい台で彼はのんびりと時間を過ごし、文字通り寝てしまった」と話している。