きっと、大変な1カ月だっただろう。
アメリカ・フロリダ州で、頭にプラスチック容器がはまったクマが見つかった。クマはその後行方がわからなくなったものの、当局が約1カ月かけて容器を外すことに成功した。
3週間経っても、容器にはまっていた
フロリダ州の魚類野生生物局は11月16日、一連の経緯をFacebookに投稿した。
それによると、クマが最初に目撃されたのは州南西部のコリアー郡だった。
同局のスタッフたちが容器を外すためにクマの行方を探したものの、見つからなかったという。
クマが再び姿を見せたのは、それから3週間以上経ってからだった。住宅地のセキュリティカメラに捉えられたクマの頭には、まだ容器がついていた。
今度こそ救出しようと、魚類野生生物局のスタッフやクマ専門家らは近隣にワナを仕掛け、夜間パトロールを開始。その結果、真夜中に250ポンド(約113キロ)のメスのクマを捕獲することができた。
そして麻酔矢を使ってクマを眠らせた後に、頭部からプラスチック容器を外すことに成功した。
穴のおかげで命拾い
野生生物局は、プラスチック容器の穴から判断して、クマの頭にはまっていたのはペット用の自動給餌器の一部だろうと考えている。穴がクマの鼻口部分にあったため、クマは命拾いしたようだ。
「幸運にも、この穴のおかげで熊は飲食できたようです。28日間装着した後でしたが、熊は元気でした」と野生生物局は説明している。
その一方で、クマはプラスチックがはまっていた首や顔に怪我を負っていた。
スタッフはクマの傷を抗生物質で治療し、1日半様子を観察。体調などに問題がないことを確認した後に、ピカユーン・ストランド州有林の安全な場所に放した。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。