やんちゃ盛りの子どもたちを連れて道路を渡るのは大変なことですが、それはクマにとっても同じようです。
アメリカ・コネチカット州ウィンステッドで3月27日、4頭の子グマを連れて道路を渡ろうとした親グマの姿が撮影されました。
動画には長い車の列も映っており、居合わせた運転手たちが、道を渡ろうとするクマの親子を辛抱強く見守っているのがわかります。
子グマを口にくわえた親グマは、急いで道路を渡ろうとしているようですが、そんな親の心を知ってか知らずか、飛び跳ねるように親の後をついて回る子グマたち。
さらに4頭のうち最後の1頭はなかなか道路を渡ろうとせず、木に登り始めてしまいます。
道路を渡ろうとしない子グマを見て、車の中から「子どもたち、ほら渡って!」と親子を応援する人の声も聞こえます。
親グマはそんな子グマたちをくわえて小走りで道路を渡り、無事に4頭を運ぶことができました。
動画はTwitterでも拡散し、4頭を育てる親グマへの賞賛や労いのコメントなどが投稿されています。
この親子は無事に道路を渡れましたが、路上で交通事故に遭い、命を落とす野生動物も少なくありません。
そのため、野生生物が行き来できる道を作るプロジェクトが、アメリカ各地で始まっています。
テキサス州サンアントニオでは2020年12月に、野生動物や人間が渡れる橋「ロバート L.B. トビン・ランド・ブリッジ」が、高速道路の上に完成しました。