国際バスケットボール連盟(FIBA)が、日本バスケットボール協会の資格停止処分を決めたことを11月26日に発表した。この処分によって、男女ともにあらゆる国際試合に出場できなくなる。2016年夏に予定されるリオデジャネイロ・オリンピック予選への出場も、現時点では不可能という異常事態になった。
スポニチによると、FIBAのバウマン事務総長は日本代表の対外活動について「ジュニアを含め親善試合も禁止する。期間は未定。6カ月になるかもしれないし2年になるかもしれない」と厳しい姿勢を示したという。
国内のバスケットボールの最高峰リーグが、ナショナルリーグ (NBL)とターキッシュエアラインズbjリーグ (bjリーグ)の2つに分裂していることが問題視された。FIBAは2008年から統合をうながしており、10月末までに、リーグ統合に向けた具体的進展を示すよう迫っていた。
しかし、統合の動きは進まなかった。日本協会の深津泰彦会長は、回答期限の迫った10月23日に電撃辞任。日本協会は回答期限に解決できなかったばかりか、機能不全に陥っていた。
■リーグ分裂の経緯は?
国内のバスケのトップリーグは2005年から8年以上にわたって分裂状態となっている。スポニチでは、リーグ分裂の経緯を次のように解説している。
バスケットボールの国内リーグは、2005年にプロリーグ設置に積極的だった新潟と埼玉がbjリーグを創設。同4月にスーパーリーグ(現NBL)を運営していた日本リーグ機構から脱退。以来2つのトップリーグが存在し、現在はbjリーグに22チーム、NBLに12チーム所属する。
(“迷走”バスケ日本に制裁…全年代で国際試合禁止 リオ五輪ピンチ ― スポニチ 2014/11/27 05:30)
■チームの名前に企業名が入れるかを巡って綱引き
NBLとbjリーグの統合が進まない背景には、所属チームのネーミングの問題がある。
NBLは実業団の流れを受け継ぎトヨタや東芝などチーム名に企業名が入っているのに対し、bjリーグは地域密着型の運営を行っているため、チーム名に企業名は入らない。
チーム名に企業名を残すか否かが、両リーグが折り合えない大きなポイントといわれており、協議が行き詰まっていた。
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