第98回全国高校野球選手権大会の出場校による甲子園練習で8月2日、ユニホームを着てグラウンドに出てノック補助をしていた大分(大分)の女子マネージャーが、大会本部から注意を受けてベンチに下がった。共同通信などが報じた。
マネジャーは首藤桃奈さん。普段から練習を手伝っており、この日もノッカーにボールを渡していたが、練習が始まってから約10分後に大会本部が気付いた。各代表校に配られた手引では、試合の練習補助員とボールボーイは男子部員に限るとしており、今回の練習参加については「試合に準じる」(大会本部)と判断された。危険防止のためという。
首藤さんは「(止められたときは)やっぱり駄目かと思いました」と話した。
(女子マネ甲子園練習で制止される 手引で「男子部員に限る」 - 共同通信 47NEWSより 2016/08/02 20:15)
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首藤さんは、チームが練習を終えた後は出口通路へ向かう一塁側ベンチ前で男子部員と笑顔でグラウンドに向かって「ありがとうございました」と一礼して球場を引き揚げていったという。
日刊スポーツによると、首藤さんは野球経験はなく、2歳半からクラシックバレエに打ち込んでいる。一貫校の中学の答辞で「私には夢があります。野球部のマネージャーになって甲子園に連れて行きます」と宣言し、夢をかなえた。2年前も甲子園に出場。アルプス席で声をからした。
大分の広瀬茂野球部長は「(彼女の)思い出になると思いました。申し訳ありません。勘違いをしていました」と話した。
首藤さんのユニホーム姿に、木田主将(3年)は「着ると思わなかったので、びっくりしました。似合ってましたね」とニッコリしていたという。
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