「バロン君を母親の腕から引き剥がして...」 ピーター・フォンダ、爆弾発言を謝罪

「イージー・ライダー」で知られる名優のツイートが物議
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バロン・トランプ君(左)と、ピーター・フォンダ
AFP時事

映画「イージー・ライダー」で知られる名優、ピーター・フォンダ(78)の発言がアメリカで物議を醸している。

ニューヨーク・タイムズによると、フォンダは6月19日、トランプ大統領の12歳の息子、バロン・トランプ君について以下のように投稿した。

「私たちはバロン・トランプを母親の腕から引き剥がして、ペドフィリア(小児性愛者)と一緒に檻に入れるべきだ」

■なぜこんな投稿を?

フォンダが、こんな投稿をしたのには理由があった。

アメリカでは、トランプ大統領が進める不法入国者の取り締まり強化策「ゼロトレランス(不寛容)」の結果、不法移民の子供2000人以上が親と引き離されていることが社会問題になっている

与党「共和党」の一部からも批判があり、妻のメラニア夫人ですら「親子が引き離されるのは見たくない」と苦言を呈した。これを受けて、トランプ大統領は6月20日、ついに方針を転換。親子の引き離し措置を停止する大統領令に署名した。

フォンダは親子の引き離しに強硬に反対していたため、バロン君の母親であるメラニア夫人にさらなる決断を促すニュアンスで、問題のツイートをしてしまったようだ。

■「あまりにも言い過ぎでした」と謝罪

AP通信によるとフォンダは後にツイートを削除し、広報担当者を通して、以下のように謝罪声明を出した。

「テレビで見た衝撃的な光景に驚いて、大統領とその家族に対して、とても不適切で卑猥なツイートをしました。私は多くのアメリカ人と同様、国境で家族と離れ離れになった子どもたちの状況に心を動かされました。しかし、あまりにも言い過ぎでした。こんなことを言うべきではなかった。私は発言を後悔しており、私の言葉で傷ついた家族に深く謝罪します」