サーカスへの動物出演禁止 アイルランドでも

この動き、40カ国以上に拡大している
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モナコ公国で開かれた「モンテカルロ国際サーカス・フェスティバル」で火の輪をくぐるトラ。動物にサーカスで芸をさせる国は次第に減ってきている=2017年1月
Eric Gaillard / Reuters

アイルランドで2018年1月から、サーカスで動物に芸をさせることが禁じられることになった。アイルランド放送協会などが11月10日に報じた。

動物愛護の観点から関係法が改正されたという。同様の動きは世界各国に広がっている。

法律の改正により、2018年1月1日からサーカスで動物を使うことが禁止されるという。法律の改正に署名したマイケル・クリード農業相は「野生動物をサーカスという娯楽目的に使うことはもはや許されない。これは広く国民の一般的な見方だ。署名できたことは幸せだ」と述べた。

改正法の成立には、動物愛護団体の活動が大きい。「動物の権利に関するアクションネットワーク」(ダブリン)は約20年、この問題をめぐって活動してきた。同団体のジョン・カモディ氏は「運動を支持してくれたアイルランド国民に感謝したい」と述べた。

また、BBCによると、別の動物愛護団体「動物虐待を防止するアイルランド社会」(ロングフォード)は法律改正のために2万7600人分の署名を集めたという。同団体の最高責任者、アンドリュー・ケリー氏は「移動式サーカスは、ゾウやトラ、ライオンなどの野生動物に対して適切な環境を提供できない」などと語った。

サーカスに動物を出演させることを禁じる動きをめぐっては、イタリアでも11月8日、禁止法が成立したばかり。6月にはラトビアでも禁止のための改正法が成立した

動物愛護団体「アニマルディフェンダーズ・インターナショナル」(ロンドン)によると、動物をサーカスで使うことを法律で禁止しているのは40カ国以上にのぼるという。