【UPDATE】2016/07/03 01:25
バングラデシュの首都ダッカで起きた武装勢力による人質事件で、菅義偉官房長官は7月2日午後11時30分ごろから記者会見し、日本人7人が死亡したことを明らかにした。
発表によると、バングラデシュ政府が遺体を搬送した病院で、日本人の死亡を確認したという。所持品や写真などから、いずれも国際協力機構(JICA)のプロジェクトに関わっているコンサルタントの男性5人、女性2人としたが、氏名など詳細は「ご家族の了解を得ていない」として公表を拒んだ。
共同通信は政府関係者の話として、死亡した7人のうち4人は「酒井夕子さん、岡村誠さん、下平瑠衣さん、小笠原公洋さん」と伝えた。
菅官房長官は「残虐非業なテロで罪のない人の命が奪われ、強い憤りを覚える。断固として非難します」と述べた。3日にも政府専用機を現地に派遣し、遺族らを向かわせるという。
一方、NHKによると、過激派組織「イスラム国」(IS)のバングラデシュ支部を名乗る組織は3日未明(日本時間)、ネット上に犯行声明を出した。真偽は確認されていない。
■これまでに分かっている事件の概要
・7月1日午後9時ごろ(現地時間)、武装した複数の男がレストランを襲撃
・バングラデシュ政府、特殊部隊を突入させ鎮圧。人質20人が死亡。13人救出
・菅官房長官、日本人の男性5人、女性2人の死亡を確認したと発表
・現場で日本人1人が救助される。東京・新宿区の建設コンサルタント会社「アルメックVPI」社員の渡邊玉興さん
・バングラデシュ軍当局者によると、死亡した人質20人の全員が外国人。CNNによるとイタリア人9人、3人はアメリカの大学生(うち1人はインド人)
・過激派組織「イスラム国」(IS)を名乗る組織が犯行声明。真偽は不明
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