バンコク市内にある廃墟ビル「サトーン・ユニーク」は、1990年代のバブル経済期のタイにおいて、驚くほど豪華な景観を提供する建物になる予定だった。けれども、1997年のアジア通貨危機の影響で、ビルを完成させるために必要な資金は失われた。
現在、49階建ての不気味な「ゴースト・タワー」となったこの建物は、建設当初とは別の意味で人気を集めている。
建物内へ立ち入ることは禁止されているが、遠目に観察するだけでも、その不気味さはじゅうぶん味わえる。ひと気がなく、荒廃した雰囲気をたたえてそびえ立つ灰色の高層ビルの上層階部分は、建設途中の状態のまま残されており、そこを眺めていると、内部の様子に興味が湧いてくる。
地元の人々は、この建物には幽霊が出ると信じているようだが、以下の写真を見れば、その気持ちもわかるだろう。
以下の動画は、「Coconuts TV」取材チームによるサトーン・ユニークビルの内部レポート。
なお、バンコクでは、廃墟ビルの地下がプールとなり、鯉の養殖が行われていることも話題になった(日本語版記事)。「Coconuts Bangkok」の記事によれば、その建物は、1980年代に11階建てビルとして建設された「ニューワールド」だが、1997年に営業を停止。違法建築が発覚して5階以上を取り壊したほか、火災なども生じた結果、天井が無く、雨が入ってくるため地下がプールになっているという。
文末のスライドショーでは、世界各地のさまざまなゴーストタウンを紹介している。
[(English) 日本語版:丸山佳伸/ガリレオ]
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー