4月27日に行われたサッカー・スペイン1部リーグのビリャレアル-バルセロナ戦で、客席からブラジル人選手に向けてバナナを投げ込む人種差別行為をした疑いで、スペイン警察は30日、男性を逮捕した。
30日中に釈放された男性に対して、ビリャレアルは今後の入場を禁止すると発表した。時事ドットコムなどが伝えた。
バナナを投げつけられたバルセロナのDFアウベスは、その場でバナナを食べて抗議の意思を示した。この行為は映像で広まり、世界のサッカー関係者から支持を集めた。
(時事ドットコム「バナナ投げ込んだ男逮捕=バルサ戦の差別行為で-スペイン」より 2014/05/01 16:21)
この試合をきっかけに、ブラジル代表のFWネイマール選手らサッカーの世界のスター選手らが、人種差別に反対する意思表示としてバナナを手にした画像を次々とインターネット上に掲載するキャンペーンを繰り広げている。
イタリア代表のプランデッリ監督(右)は、同国のレンツィ首相とバナナを食べる姿をメディアの前で披露した=4月28日、ローマ(EPA=時事)
このキャンペーンでは、インテルが公式Instagram上で日本代表DF長友佑都選手や主将のアルゼンチン代表DFハビエル・サネッティ選手、コロンビア代表MFフレディ・グアリン選手らがバナナを手にした写真をアップした。イタリア代表のプランデッリ監督は、同国のレンツィ首相とバナナを食べる姿をメディアの前で披露して、アウベス選手に賛同を示した。
また、ブラジル代表で日本代表の監督も務めたジーコさんがバナナを食べたあとゴールにぶら下げたバナナの房にシュートを命中させる様子がYouTubeで公開されるなど、世界各地に運動が広がっている。
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