アメリカ・メリーランド州で、警官が路上で男性を殴り続ける動画がSNS上で拡散し、批判の声が高まっている。騒動を受けてボルチモア警察は8月12日、関わった警官が退職し、刑事事件として捜査していると明らかにした。
問題のシーンを撮影した動画が12日、Instagramに投稿された。
※映像は暴力的なシーンが含まれています。
動画は、警官と男性が言い争いをしているシーンから始まる。警官は、男性に「さわるな」と言われた直後に殴りかかり、防戦一方な相手の顔を何度も殴りつけた。地面に押し倒した後も殴り続け、男性が流血する様子が確認できる。
騒動を受け、ボルチモア警察はTwitter上で声明を発表。関わった警官が退職し、この件を刑事事件として捜査しているとも明かした。
声明によると、警官2人が8月11日昼前、付近を巡回中に顔見知りだったこの男性と遭遇。警官の1人が身分証明書の提示を求めたが、男性に拒否され口論となり、殴りかかった。警察は男性を一時拘束し、けがの治療をしたという。
ボルチモア市長のキャサリン・ピュー氏もTwitterで、「ボルチモア警察と市民の間に起きた気分の悪い出来事の映像を見た。警察に説明を求めているところだ」と不快感をあらわにした。