首ひねるなどの施術で乳児死亡 容疑のNPO理事長逮捕
生後4カ月の男児に自らが提唱する独自の施術をして死亡させたとして、大阪府警は4日、新潟県上越市のNPO法人「子育て支援ひろばキッズスタディオン」の理事長、姫川尚美(なおみ)容疑者(57)を業務上過失致死容疑で逮捕した。
新潟県県民生活課や法人のホームページなどによると、法人の設立は2003年2月。大阪市淀川区と東京都豊島区にも事務所を構え、「乳幼児の背筋をまっすぐにして血流を増やすことで免疫力を高める」などとうたい、体を揺さぶる「ズンズン運動」と称する施術や、首を90度ほどそらせる施術を1回5千~1万円程度でしていた。
府警捜査1課によると、姫川容疑者は昨年6月2日、心拍に影響を与える危険性を認識しながら、施術を差し控える注意義務を怠り、大阪市淀川区の事務所で神戸市の生後4カ月の男児に施術し、6日後に低酸素脳症による多臓器不全で死亡させた疑いがある。
(朝日新聞デジタル 2015年3月4日11時09分)
NPO理事長「施術、数千例やっている」 乳児死亡事件
捜査関係者によると、姫川容疑者は大阪府警の任意の事情聴取に、「過去に数千例やっている中で、今回は亡くなった。当日も何人もの子どもに、死亡した男児と同じようなことをやっていた。男児がなぜ死亡したのかわからない」と説明していたという。
昨年9月13日付の法人のブログでは、府警に事情を聴かれていることを明かした上で、「赤ちゃんの首をひねったりすれば、重大な障害を与えることは当然。私が人様の大切な赤ちゃんにそのような虐待をすることなど決してありえない」と反論していた。
NPO法人理事の男性は昨年9月、朝日新聞の取材に「姫川は死亡と施術に因果関係はないと思うと言っている」と語った。
(朝日新聞デジタル 2015年3月4日11時41分)