赤ちゃんの虐待死をゼロに!「日本こども縁組協会」設立の記者会見をしました!

日本の行政には、予期せぬ・望まない妊娠について相談できる機関がほとんどありません。
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日本で2週間に1人、生まれたばかりの赤ちゃんが実の親の遺棄等によって命を落としている現実をご存知ですか。

「予期せぬ妊娠」「望まない妊娠」によって、出産しても育てることのできない事情を抱えた女性が追い詰められ痛ましい事件につながっています。

本来であれば、妊娠期から相談に乗り、どうしても育てられない場合には特別養子縁組などの選択肢も提示しながらサポートすべきですが、行政では予期せぬ・望まない妊娠について相談できる機関がほとんどありません。

フローレンスでも2016年4月に「赤ちゃん縁組事業」をスタートし、WEBや電話での妊娠相談を受けて、必要なケースには特別養子縁組を進めるサポートを推進してきました。

一方で、「日本には特別養子縁組を支える制度や法律がない」という大きな問題を越えなければ、他国のような養子縁組の広い普及は実現しないとの問題意識を持ってきました。

そこで、フローレンスは、米国で養子縁組コーディネート業務に携わった知見をもとに日本国内を拠点に医療と協働する養子縁組に取り組む「一般社団法人アクロスジャパン」さん、全国各地から相談を受け家庭養護を推進している「一般社団法人ベビーライフ」さん、1991年から3特別養子縁組に取り組んでいる「NPO法人環の会」さんとともに、「日本こども縁組協会」を設立し、本日、厚生労働省にて設立記者会見をいたしました!

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ちなみにアドバイザーには、

小澤 いぶき (Ibuki Ozawa) 児童精神科医

小田川 綾音 弁護士

小野寺 朝可 弁護士

白河 桃子 (Shirakawa Toko) ジャーナリスト

慎 泰俊( Taejun Shin ) NPO法人Living in Peace理事長

宋 美玄 (Mihyon Song) 産婦人科医

堀 潤 (Jun Hori) NPO法人「8bitNews」代表

松本 亜樹子( Akiko Matsumoto ) NPO法人 Fine理事長

渡部 幸治 (Watabe Koji) ㈱ワタベアンドカンパニー代表取締役

という社会養護に熱い思いのある有識者の方々に就任頂きました。

会場にはたくさんのメディアが来場し、記者からは「なぜ日本では縁組が広がらないのか」「地域の児童相談所との連携は」といった質問が次々に寄せられるなど、社会的な関心の高さを伺える場となりました。

そして「日本こども縁組協会」は、特別養子縁組に関する立法や政策への提言や、質の良い特別養子縁組を行うと同時に正しい知識を広める啓発活動を行うことで、この制度が一人でも多くの子供が安定した家庭と出会える仕組みを日本社会に広げていく活動をしていきます。

まずは今秋の臨時国会に提出される予定の「特別養子縁組あっせん法案」の成立を第一ミッションとして、現場に即した運用基準となるよう連携して働きかけていきます。

また、ヤフー株式会社さんの事業協力により「Yahoo!知恵袋」と連携し、インターネット上で望まない妊娠に悩む人に適切な情報提供を行います。

「日本こども縁組協会」は、特別養子縁組が日本の社会において「あたりまえ」の制度となり、新生児遺棄といった心痛むニュースが日本から消えることを願い、子どもたちが家庭において養育される日本社会を目指して活動してまいります。

(2016年8月28日「駒崎弘樹公式サイト」より転載)