吾妻ひでおさん死去。「失踪日記」で再ブレイクした漫画家

失踪中にホームレスをしたり、重度のアルコール依存症で入院したりした経験を「失踪日記」として発表して再ブレイクしました。
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漫画家の吾妻ひでおさんが死去したと共同通信が報じた。食道がんで闘病中だったが、10月13日に東京都内の病院で亡くなったという。69歳だった。

吾妻さんの公式Twitterでも発表された。(10/21 14:27 UPDATE)

 ■「失踪日記」でホームレスやアルコール依存症の経験を描く

コミックナタリーなどによると、吾妻さんは北海道生まれ。1969年にデビュー後、ギャグ漫画の「ふたりと5人」がヒット。「ななこSOS」は1983年にアニメ化された。「不条理日記」などの不条理SF漫画にも定評がある。

一時は人気が低迷したが、失踪中にホームレスをしたり、重度のアルコール依存症で入院したりした経験を2005年に「失踪日記」として発表して再ブレイク。第34回日本漫画家協会賞大賞など多くの賞に輝いた。

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吾妻ひでお「失踪日記」の表紙
イースト・プレス

■いしかわじゅんさんが追悼メッセージ

吾妻さんと親しかった漫画家、いしかわじゅんさんは10月21日、訃報を「新聞社からの連絡」で知ったとした上で、闘病中の吾妻さんを励ます出版企画を了承したばかりだったと公式Twitterで明かした。

「まだ69歳。吾妻、長いつきあいだったな。やすらかに」と追悼している。

【訂正】「食道がん」と表記すべきところを、当初「食堂がん」と誤って記載していました。訂正いたします。(2019/10/21 15:39)