不審者に連れ去られそうになった11歳少女が、鮮やかなやり方で撃退したことがアメリカで話題となっている。
アリゾナ州ピナル郡の保安官事務所のFacebookによると、事件が起きたのは11月7日の午後3時45分ごろ、サンタンバレーの住宅街だった。少女が友達と自宅の近所を歩いてたところ、SUVに乗った男から声をかけられた。
その男は少女に「君の兄弟が大変な事故に遭ったので、一緒に来てほしい」と告げた。少女が「合言葉は?」と尋ねたところ、男は答えられず、その場を立ち去ったという。
マーク・ラム保安官によると、少女の両親が、娘が知らない人から声をかけられたとき、家族の間でしか通じない合言葉を用意していたのだという。ラム保安官は、こうした事前の予防策について「称賛すべきことです」と褒め称えた上で、「ご両親の皆さんには、今回のようにあらかじめ、お子さんと話し合っておくことをお薦めします」と続けている。
今回のSUVはフォード・エクスプローラーに似ていて、周辺の子供たちによると、一日に何度も公園を回っているのを見かけたという。
地元テレビ局「FOX10」によると、母親のブレンダ・ジェームスさんは「私たちが思いついた合言葉が、娘の命を救いました。使われることはないだろうと思っていましたが、娘がそのことを思い出してくれたことを誇りに思っています」と話しているという。