Googleに負けるな!自動運転車開発を早める海外自動車メーカー
完全自動運転車(人間の運転が一切必要のない自動車)について、当初は2025年頃に実用化されるといわれてきましたが、アメリカ企業を中心に開発を前倒しする動きが顕著となっています。米企業フォード・モータースは、ハンドルやアクセルのない完全自動運転車の量産開始を2021年までに行うと発表。独企業BMWも、インテルなどのIT企業と組み、2021年までに完全自動運転技術の導入を目指すと発表しています。
このように各企業が自動運転車の開発を前倒ししているのは、GoogleなどのIT企業に対抗するためです。現在、自動運転の分野ではGoogleが先行しており、2020年頃の実用化を目指しています。2017年にも自動運転タクシーのサービスを開始するという驚くべき報道も出ています。
日本でも早まる!?『完全自動運転車』実用化までの道のり
自動運転は技術レベルに応じて4つのカテゴリーに分かれます。
レベル1:加速・制動、操舵のいずれかの操作をシステムが行う
レベル2:複数の操作においてシステムが制御
レベル3:原則としてすべての操作をシステムが行い、必要に応じてドライバーが対応
レベル4:ドライバーは一切関与しない、システムによる完全自動運転
日本政府は自動運転についてレベル3からレベル4という段階的な実用化を計画。2020年までの高速道路における自動走行と、限定地域での無人自動走行サービスを実現し、2025年頃に完全自動運転車のスタートを目指すと発表しています。しかし、アメリカが一足飛びに完全自動運転車の実用化へ舵を切り始めたことにより、日本も官民一体となって法整備・開発の前倒しを目指し始めました。そのため、現在発表されている完全自動運転車の実用化計画から更に前倒しとなっていくことが予想されます。
「交通事故」、「渋滞減少」、「高齢化過疎対策」など社会的メリットの大きい自動運転車。道路を走る『無人のクルマ』が見られる日も近いかもしれません。
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