屋内での飲食などに、ワクチン接種証明書の提示が義務化されたニューヨーク市で9月17日、提示を求められた客が店員に暴力を振るう事件が起きた。
ニューヨーク市では9月13日から、屋内の飲食店やスポーツジム、映画館などに対して、利用客にワクチン接種の証明書の提示を求めることが義務づけられた。違反した場合は、1000〜5000ドル(約11万〜55万円)の罰金が科せられる。
被害に遭ったのは、マンハッタンのアッパーウエストサイドにあるイタリアンレストラン「カーマインズ」の店員で、テキサス州からニューヨーク市を訪れていた3人の旅行客に殴打された。
警察によると、店員は拳で何度も殴られて顔、胸や腕を怪我したほか、ネックレスが壊れた。
現地で撮影された動画には、逃れようとする店員に客がつかみかかり、殴りかかろうとする様子が映っている。
容疑者は3人は、暴行などの容疑で起訴された。
エッセンシャルワーカーへの暴力を批判
カーマインズのオーナーであるジェフ・バンクス氏は、暴行は「許しがたい行為である上に馬鹿げている」とCBSに語った。バンクス氏によると、店員は回復しつつあるもの、ひどく動揺している。また、バンクス氏はこの事件の後に、追加の警備員を雇ったという。
マンハッタン区のゲール・ブルーワー区長も、「エッセンシャルワーカーの人たちに対する暴力が存在する余地はない」とTwitterで今回の出来事を批判した。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。