V6の井ノ原快彦さん、NHKの有働由美子アナウンサー、同局解説委員の柳澤秀夫さんが3月30日、情報番組「あさイチ」を卒業した。
3人は2010年4月の番組開始から司会を務めており、息のあった掛け合いで多くの視聴者から好評を得た。
最終日は終始和やかな雰囲気で進み、最後は、井ノ原の「みんな大好き、ありがとう。4月からもしくよろ」とのコメントで締めくくられた。4月からは、お笑いコンビ博多華丸・大吉、NHKの近江友里恵アナが新たに司会を務める。
連続テレビ小説が終わると「あさイチ」が始まって、イノッチらがその感想を話す。この「朝ドラ受け」が名物になった。また、セクハラや発達障害などの重厚なテーマも特集した。
2017年5月には、「ワキ汗」について取り上げた。
有働アナ自身、衣装ににじむワキ汗が画面に映り、視聴者から苦情が寄せられたことがあった。有働アナは、「ワキ汗って、頑張ってるとか、人に気を使うから出る汗腺だから良い人の証拠なのよ」など訴え、反響を呼んだ。
2017年6月には、女性の性暴力被害についても特集した。被害者の声を紹介し、さらには誤解や偏見、その背景などについてゲスト出演したタレントのジョン・カビラさんとともに議論を広げた。
「抵抗すれば防げる」との視聴者からの意見に対して、ジョン・カビラさんは「あなたの娘さんや奥様に同じ言葉で言えますか」と強く反論。放送当時、多くの人から共感を得た。
有働アナは、最後の出演日を迎える2日前の28日、柳澤さんへのメッセージを番組の公式Instagramで公開。
「柳澤さんのことをダジャレ昭和オヤジ、と思っている方々、そんな一面も隠さず出してくれていたおやっさんですが、実は本当にすごい人です」と、尊敬の思いをつづった。
「柳澤さんがお父さんで、私がお姉さんで、イノッチが弟、なんか3人で会った瞬間に自然とそんな感じになれたのも、一家の大黒柱あってこそ」と記し、家族のように一丸となって番組に取り組めたと振り返っていた。