第3次安倍内閣が発足 17閣僚再任、防衛相は中谷氏
自民、公明両党の連立による第3次安倍内閣が24日、発足した。安倍晋三首相は、政治資金問題で野党の追及を受け、防衛相兼安全保障法制担当相への再任を固辞した江渡聡徳氏を除き、第2次安倍改造内閣の閣僚17人を再任。江渡氏の後任には中谷元・元防衛庁長官を起用した。首相は今後、経済政策「アベノミクス」をさらに進めるほか、集団的自衛権の行使容認に伴う安保法制の整備、原発再稼働などに取り組む。
安倍首相は24日夜、首相官邸で記者会見し、「内閣の総力を挙げて、総選挙で国民にお約束した政策を一つひとつ実現することに尽きる」と述べたうえで、「アベノミクスの成功を確かなものとしていくのが最大の課題だ」と強調した。
24日午後の衆参両院の本会議で、第97代首相に選出された安倍氏は、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談し、自公連立政権の継続を確認。菅義偉官房長官が18人の閣僚名簿を発表した。閣僚の担当のうち、有村治子女性活躍相が兼ねていた消費者相を、山口俊一沖縄北方相の兼務に変更。内閣官房副長官、内閣法制局長官、首相補佐官は全員再任された。
(朝日新聞社提供)