菓子や清涼飲料に使われているサッカリンなどの人工甘味料には、代謝に関わる腸内細菌のバランスを崩して血糖値が下がりにくい状態にする作用があるとする研究結果を、イスラエルの研究チームが9月17日、イギリスの科学誌ネイチャー電子版に発表した。実際には糖尿病や肥満といった生活習慣病のリスクを高めている可能性があるという。NHKニュースなどが伝えた。
研究チームは、マウスにサッカリンやスクラロースなどの人工甘味料を混ぜた水を与え、変化を調べたところ、マウスの腸内の細菌のバランスが崩れ、糖尿病や肥満のリスクを高める血糖値が下がりにくい状態になることが分かったということです。
また、研究チームがヒトへの影響を探るためおよそ380人を調べたところ、人工甘味料を多く摂取する人は少ない人に比べて体重が重かったり血糖値が高かったりする傾向が見られたということです。
(NHKニュース「人工甘味料 “血糖値下がりにくい”」より 2014/09/18 10:35)
チームの研究者は「大量に使われている人工甘味料の影響について再評価する必要がある」と警告している。
人工甘味料について、健康への影響はないとする別の研究もあり、今回の発表を受けて議論となりそうだ。
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