防衛省は8月10日、戦時中に大本営陸軍部の地下に造られ、現在も防衛省敷地内(東京・市谷)にある旧陸軍の地下壕を報道各社に公開した。時事ドットコムなどが報じた。
同省によると、詳しい建設目的や使用状況は不明だが、ポツダム宣言受諾に際し、当時の阿南惟幾陸相が若手将校を集め、「天皇陛下のご聖断が下った」と伝えた場所とも言われる。厚さ約4メートルのコンクリートに覆われ、爆撃に耐えられるよう設計されている。
同省敷地南側の斜面にある鉄扉から地下壕に入ると、通路は冷気に包まれ、コンクリートの壁から地下水が染み出ていた。入り口の数十メートル奥には、大臣の執務室や通信所の跡が確認できた。
(時事ドットコム:大本営地下壕を公開=陸軍大臣執務室も-防衛省 2015/08/10 19:16)
地下壕の建設は日米開戦前の1941(昭和16)年8月に開始。完成当時は、長さ約50メートルの通路3本に連絡用通路2本が並行して掘られており、陸軍大臣室や通信所もあったという。総面積は1200平方メートルになる。
戦後70年/公開された地下壕
戦後70年/公開された陸相執務室跡
戦後70年/地下壕換気口の石灯籠
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