アルメニア系アメリカ人の写真家、ダイアナ・マルコシアンさんは、これまでチェチェンの若いイスラム教徒の少女の生活や、聖母マリアの遺産など、回想的な瞬間を撮影し、過去と現在を比較する作品を送り出してきた。彼女のプロジェクト「1915」は、現在ニューヨーク大学のハゴップ・ケヴォーキアン近東研究センターに展示されており、虐殺を生き延びた3人の生存者が、トルコ領の故郷に何を置いてきたか、そして何を失ったかという記憶を、再び訪れた時の様子が表現されている。
2014年10月、マルコシアンさんはアルメニアに住む虐殺の生存者を探し始めた。生存者は10人いた。しかし虐殺前の記憶を持っていたのは、モヴセス・ヘネシェンさん、マリアム・サハキャンさん、ヤプラクシア・ゲヴォルギャンさんのわずか3人だけだった。
マルコシアンさんは彼らの足跡を追い、彼らが逃げ、そしてまだ覚えている場所を再び訪れた。失われた彼らの故郷のかけらを取り戻すため、マルコシアンさんは現在のトルコの風景を撮影した壁画サイズのパネルを、現在生存者たちが住んでいるアルメニアに持って行き彼らに見せた。
現在105歳のヘネシェン氏が、自分が小さい時に住んでいた家の写真を見た時の様子を、マルコシアンさんは「動きを止めて、写真に向かって踊っていました」と話した。これは写真家が捉えたいと願う瞬間の一つだろう。マルコシアンさんは、3人の生存者がこの写真の前で、過去と向かい合う写真を撮り続けた。
「彼らはこれまでずっと逃げ続けていました。しかし、100年経った今でも、彼らは自分の家のことを覚えていたのです。」とマルコシアンさんは語った。Diana Markosian
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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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