写真:有村架純(時事通信社)
有村架純、映画『るろ剣』で雪代巴役 スタッフ一堂“全員一致”で大役託す
俳優の佐藤健が主演を務める大人気シリーズ映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2020年7月3日、8月7日公開)で、かつての剣心の妻・雪代巴を有村架純が演じることが発表された。「このエピソードは巴がいないと成り立たない作品」とプロデューサーが語るほどの大役を、有村が担う。
本作では、志々雄真実との死闘の後、神谷道場で平和に過ごした剣心たちに突如として攻撃が開始され、明かされなかった剣心の過去と消えることのない十字傷への謎につながる。原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースとした縁(新田真剣佑)とのクライマックスが描かれる『The Final』、剣心が過去を語る「追憶篇」がベースとなる『The Beginning』の2部作で描かれる。
巴は、いまにも消えてしまいそうな弱さと、心の深い所では揺るがない強い意志を持つ女性。剣心が“人斬り抜刀斎”として活動していた幕末に、彼が唯一心を許した存在にも関わらず、自らの手で斬殺してしまい、剣心の十字傷について深く関わっている。さらには、最恐の敵・縁が剣心に復讐を仕掛ける理由にも関係している。
巴は、剣心が人斬りをやめ“不殺の誓い”を立てるに至る理由になった女性で、原作でも最もファンが多いキャラクターの1人。小岩井宏悦プロデューサーは「巴のエピソードを実写化することは、第1作からずっと語られ、それでいてどこか現実離れしている話でした。雪代巴、クールな表情の下に沸き立つような愛憎を秘めた完全無欠のヒロイン。みんなの思い入れが強過ぎるこの役は、全員一致で『有村架純』さんに託されました」と唯一無二のキャスティングだったことを明かす。
有村は「1作目から原作ファンの方や映画ファンの方からすごく大切にされている作品。健さんやキャストの方、監督やスタッフの皆さんが大切に作られている作品ですので、うれしい思いもありましたが、同時に大きなプレッシャーも感じました」と大役に重圧があったことを明かす。
佐藤については「『本当に大切に思っている作品で、7年前の“るろうに剣心”の始まりの役づくりは巴からスタートしている』とお話されていて、7年間ずっと巴がベースにあって、今の剣心が出来ているという、その言葉の重みを深く受け止めました。どれだけ“るろうに剣心”を愛しているのかというのはひしひしと隣にいて感じました」と佐藤の本作への熱い思いを実感。「アクションにしてもお芝居にしても、ご自身の中で表現したいものが見えているからこそできることがたくさんあって、それを間近で拝見していると本当に尊敬しますし、あらためてすごい役者さんだなと思いました」とコメントした。
佐藤は「初めてお会いするはずの有村さんに、どうしようもない懐かしさを感じました。それからの撮影の日々は、つらく悲しくありながらも夢のようで、今思い返しても、あんなにも美しく、そして儚い時間を過ごした経験はありません」と撮影時を振り返った。
『3月のライオン』以来の有村とのタッグとなる大友啓史監督は「このヒロインは、演じるのに決して簡単な役ではありません」といい「彼女なら、真っ白い心で、この役を、孤独な二つの魂の、燃えるような邂逅の物語を一緒に走ってくれるのではないか。悲劇的な憂いの中に、強い意志と限りない優しさを帯びて。これだけドラマチックなヒロインにはめったにお目にかかれません。魂を込めて演じ切った有村架純さんの『巴』像を、一刻も早くみなさんにお披露目したい気持ちでいっぱいです」と有村に絶賛の言葉を送っている。
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