JASON LAVERIS VIA GETTY IMAGES
アリエル・ウィンターは、非現実的なほどスリムな、いわゆる“ビーチ向きの体型”ではない。
19歳の女優ウィンターが先日、女性ファッションのWebメディア「Refinery29」(以下R29)のインタビューを受け、コメディドラマ「モダン・ファミリー」で演じる役や、有名になるにつれて増えた酷評にどう対処したか、さらに自分の体を受け入れるまでの道のりを語った。
インタビューは、R29の特集「ビーチを取り戻そう」の一環で行われた。この企画では、女性が夏に水着を堂々と着るには「ビーチ・ボディー」(美の基準とされるが、実際には達成できないスリム体型)が必要だというバカげた常識を覆すのを目的としている。
ウィンターは取材で、自分の体を“いつも”愛するのは大変だけど、それでいいし。どっちにしても、ビーチは“安全な場所であるべき”と語った。
「いつでも自分の体にポジティブでいるのは大変なこと」とウィンターは語った。「正直にいえば、“この子、自分の体型に100%自信があるんだ”と、周りの人たちから思われるのは不安です。でもそうではありません。私も(自分の体型が)本当に嫌になることはあります。でも、これが私に与えられた体で、これが本当の私なんだ、と自分に言い聞かせています」
「モダン・ファミリー」に出演中のウィンターは、アメリカのトランプ大統領の話も交えながら、女性が自分の体をポジティブに捉えることについて語った。
トランプ大統領には女性の容姿に対して失礼な発言をくり返している。トランプ大統領は元ミス・ユニバースをデブと呼び、「ミス子豚」と罵った。さらに「女性は色気がないとジャーナリストになれない」と発言し、多くの女性有名人のルックスや体重を取り上げて、デブと呼んでけなしている。
「私たちのリーダーは、本当に女性を蔑視する人です」とウィンターは語った。「ドナルド・トランプ大統領の影響で、女性はモノ扱いされて、自分に自信が持てなくなっています。だから女性たちが力を合わせて、大統領に対抗していくことが大事です。自分たちの体を隠さないで、言いたいことを言わせておく。そして互いに励まし合って、本当の自分にとって大事なのは見ためだけじゃない、と確かめ合うことです」
そして気の毒なことに、若い女優のウィンターは批評家からモノ扱いされることの辛さを痛いほどわかっている。ウィンターは常に体型について容赦ない悪口を浴びせられている。露出度の高いドレスを着ることも、乳房縮小手術で残った傷跡についてもだ。
ウィンターは、2015年に乳房縮小手術を受けたことで、自分の体型への劣等感が和らいだことも明かした。
「乳房縮小手術を受けたおかげで、体型についての劣等感はすごく軽くなりました。以前は水着売り場に行くと、どうしようもない絶望感に襲われたものです。だって自分の体に合う水着が全然なかったから。いつも自分はクズ、ゴミのようなどうしようもない女だと感じてました」
「…私の親友は、すごく背が高くてスリムで、しかもいつも私とお揃いの水着を着るんです。でも周りは反射的に私をじろじろ見て『だらしない女』と言うんです。タブロイド誌の見出しには、“アリエル・ウィンターの胸の谷間”なんて書かれるんです。でも親友を見れば『わ、あの娘可愛いな!』という調子です」
「でも……」。最後にウィンターは前向きになった今の心境を教えてくれた。
「でも以前ほど、こういったことを気にしなくなりました。水着を着ているときも、(手術の)傷跡があっても、何があっても、気を楽にして過ごせるようになったんです」
ハフポストUS版に掲載されたものを翻訳・編集しました。
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