[国連 25日 ロイター] - アルゼンチンの2001─02年のデフォルト(債務不履行)時に債務再編に応じなかった「ホールドアウト」債権者らに有利な判決が下ったことについて、アルゼンチンのキシロフ経済財務相は25日、国連での演説で、アルゼンチンは新たなデフォルトに追い込まれる、と訴えた。
米最高裁は先週、アルゼンチンには「ホールドアウト」債権者への返済義務があるとの下級審判断を支持、アルゼンチンの上訴を退けた。
キシロフ経済財務相は「ホールドアウト」債権者を「ハゲタカファンド」と批判。アルゼンチンの外貨準備が285億ドルに過ぎないことを指摘し、すべての債権者への返済は不可能、との認識を示した。
同相は「おそらく技術的なデフォルトは避けられないだろう。判決は、アルゼンチンを経済危機のリスクに追いやるものだ」と述べた。
一方、国連貿易開発会議(UNCTAD)は25日、「ホールドアウト」債権者の要求を認める判決について、債務再編プロセスにとってマイナスとの懸念を示し、米国や国際通貨基金(IMF)に同調した。
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