米連邦地裁は22日、アルゼンチンの債務再編に応じなかった債権者と同国政府に対し、和解が成立するまで、裁判所の指名した調停人との協議を続けるよう指示した。
連邦地裁のトーマス・グリーサ判事は、債務不履行(デフォルト)を回避するために残された時間が少なくなってきていると指摘。「(デフォルトは)想像し得る最悪の事態だ。デフォルトは望んでいない」と述べた。
調停人は米東部時間23日午前10時(日本時間午後11時)の会合を予定している。
アルゼンチン政府側のジョナサン・ブラックマン弁護士は「和解は不可能ではないが(昼夜を問わず協議したとしても)和解に達する可能性は低い」とし「今月中の和解は無理だ」と発言。
主要債権者である米エリオット・マネジメント傘下のNMLキャピタルは、調停人と協議する用意があるとして「アルゼンチンが和解協議に加われば、直ちに問題が解決すると自信を持っている」と述べた。
店頭で取引されているドル建てのアルゼンチン国債は、この日の審理を受けて下落。その後やや値を戻した。
メドレー・グローバル・アドバイザーズのアナリスト、イグナシオ・ラバキ氏は「市場がデフォルトの可能性を認識していることをきょう、初めて感じた。アルゼンチン政府の対応にかかっている」と述べた。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー