[ニューヨーク/ブエノスアイレス 1日 ロイター] - 米連邦地方裁判所のトーマス・グリーサ判事は1日、アルゼンチンのデフォルト(債務不履行)は同国の債務返済義務を消失も軽減もしていないとして、過去の債務再編に応じなかったホールドアウト債権者との協議を継続するよう指示した。
判事はニューヨークで開催した聴聞会で「今週起こった出来事は、アルゼンチンの義務を消し去りも軽減もしていない」と指摘。ホールドアウト債権者への支払いを優先するよう求めた米裁判所の決定に応じず、債務再編に応じた債権者への利払いができない状況に至ったアルゼンチン政府の決定を批判した。
アルゼンチン政府側からは、協議の調停人を務めているダニエル・ポラック氏への信頼を失ったとの批判も出た。
だがグリーサ判事は、双方ともにポラック氏と協力していく「義務」があるとし、協議の継続を指示した。
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