アラル海が今にも干上がりそう NASAの衛星写真でわかる「20世紀最大の環境破壊」

中央アジアの湖「アラル海」の湖岸が干上がり、消滅する寸前になっている。アメリカ航空宇宙局(NASA)が、8月19日に撮影した衛星写真を見る限り、かつては湖の中心だった「南アラル海」と呼ばれる部分の東側は完全に干上がったように見える。
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中央アジアの湖「アラル海」が干上がり、消滅する寸前になっている。アメリカ航空宇宙局(NASA)が、8月19日に撮影した衛星写真を発表。かつては湖の中心だった「南アラル海」と呼ばれる部分の東側は完全に干上がっているように見える。

アラル海はカザフスタンとウズベキスタンの国境をまたぐ地域にあり、北海道よりやや小さい程度の約6万8千平方キロの広大な面積を誇っていた。かつては「世界で4番目に大きな湖」と呼ばれていたほどだ。しかし、1960年代に旧ソ連政府が農業用水を確保するために灌漑を進めたことで、アラル海に流れ込む河川の流入量が急減。湖はどんどん干上がり、「20世紀最大の環境破壊」とも言われている。

2000年から2014年までのアラル海の衛星写真を比較してみると、緑色の湖が年を追うごとに干上がり砂漠に変わっていくさまが如実になっている。

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