今年も開幕したWWDC。新ハードウェアの発表はありませんでしたが、Apple Watchユーザーには朗報だと断言できます。今秋に公開されるwatchOS 5が面白いことになっているからです。
まず、ワークアウトの自動検知にようやく対応しました。他のスマートウォッチでは珍しい機能ではありませんが、これがあると、例えば運動前にワークアウトアプリを起動し忘れて運動量を計測できなかった... なんてことが無くなりなります。
さらに「ヨガ」や「ハイキング」(登山)をトラッキングできる新しいワークアウトも追加。そのほか、既存のワークアウトの一部にも、ペースアラートやケイデンス機能が加わっています。
Apple Watchをトランシーバーとして使える「ウォーキートーキー」も見逃せません。これは、付近にいる人とApple Watchを介して、ボタンを押している間だけ会話ができる機能。今はなきNTTドコモの「プッシュトーク」を連想させる機能が、Apple Watchに搭載されたのです。
Siriを呼び出す際に「Hey Siri」と口に出す必要もなくなりました。手首を上げるだけでSiriが起動します。また、iOS 12と同様の「ショートカット」機能が利用できるので、よりスマートになっています。
通知に関しても改良が加えられています。iOS 12と同様に、同じアプリからの通知はグループ化することで視認性を改善。また通知から直接空港にチェックインできるなど、通知からワンアクションで行える機能を拡充しています。さらに、WEBサイトのリンクを含むメッセージを受け取った場合、ウェブページをApple Watchの画面に最適化してプレビュー表示してくれる機能も追加されました。
このほか、友人と1週間のワークアウト量を競う機能や、単体でPodcastが聞ける機能、Apple WatchのNFCを学生IDカードとして使える機能も追加されています。
新機能が盛り沢山といった具合で、今秋の一般公開が待ちきれないほど楽しみなwatchOS 5。機能が豊富になったことでバッテリーの減りが早まっていないことを祈るばかりです。
(2018年6月5日Engadget日本版「新OSで大刷新。Apple Watchが面白いことに(WWDC 2018)」より転載)
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