Apple vs. サムスンの特許侵害訴訟、アメリカ控訴裁もAppleに軍配

米アップルと韓国サムスン電子がスマートフォンなどの特許侵害などをめぐり争っている問題で、米連邦巡回控訴裁判所は18日、サムスンによるアップルの特許侵害を認め9億3000万ドルの賠償金の支払いを命じた2012年の陪審判決の一部について審理を差し戻した。
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Reuters

米アップルと韓国サムスン電子がスマートフォンなどの特許侵害などをめぐり争っている問題で、米連邦巡回控訴裁判所は18日、サムスンによるアップルの特許侵害を認め9億3000万ドルの賠償金の支払いを命じた2012年の陪審判決の一部について審理を差し戻した。

巡回控訴裁判所が審理を差し戻したのは、サムスンが支払いを命じられた賠償金のうち3億8200万ドルに相当する部分。サムスンによるアップルのトレード・ドレスの稀釈化(ダイリューション)を認めた部分に関するもので、カリフォルニア州サンノゼの裁判所が再び審理する。

トレード・ドレスとは製品のパッケージなどに関する商標。アップルはサムスンがiPhone(アイフォーン)の外観を模倣したことで自社のブランドが稀釈化されたと訴えていた。

一方、アイフォーンの形状や色などに関する特許の侵害があったとする判断は維持。特許侵害に伴う損害賠償も認めた。

アップルは声明で「デザインとそれを尊重する側の勝利だ」とした。

サムスンからは今のところコメントを得られていない。

サンタクララ大学のブライアン・ラブ助教(法学)は、損害賠償の大半が認められるなどしており、アップル側に極めて有利な判断となったと述べた。